DNSの意義

DNSの必要性

  • ホスト管理のし易さのため。
    → アドレスを数字で管理するより「名前」で管理した方が人間にとって理解しやすい。

DNSの役割

DNSの原始的な仕組み

  • 「hosts」ファイル
    → 各ホストがローカルファイルとしてマッピング情報を管理。(Linuxでは「/etc/hosts」)
  • なぜこれではダメなのか?
    → hostsファイルは各ホスト毎に設定しなくてはならない。

ここでの問題
  • 各ホストが保持する情報の同一性
  • 情報の一元管理による処理の非効率さ(負荷が集中しボトルネックとなる)
  • ホスト名のユニーク性の保証

⇒ そこで、「ドメイン・ツリー」の概念

ドメイン・ツリーの特徴

  • 名前解決を専門に行うサーバ群。

    各々のホストがそれぞれにローカルファイルとして情報を管理するのではなく、名前解決を専門に行う管理サーバを導入し、IPアドレスとホスト名のマッピング情報の同一性を保証するシステムを構築する。

  • ドメインという概念の導入。

    全てのサーバで同じ情報を保持するのでは、情報の更新時など明らかに非効率であるので、「ドメイン」という管理領域を導入。それぞれのサーバは自身の管轄するドメイン内のホスト情報と下位ドメインを管理するサーバの名前を保持するだけでよい。

  • 命名規則の導入。

    ドメインには、管理すべきドメインの名前が割り当てられ、ドメイン内で重複しない範囲で自由にホスト名を設定することができる。ドメイン名はそのドメインが属する上位ドメインの名前を含み、ピリオドで区切られた階層構造をなす。

    この構造により、ホスト名は各ドメイン内でのユニーク性さえ保証すれば、全体でのユニーク性も自ずと保証される。