開眼

どうも、長らく放置しておりました。

今日は大学の上平先生の研究室を訪問いたしました。

最近ちょっとしたきっかけから、先生とメールのやりとりが始まり、そのうちに”もし暇があれば作品作りに協力してくれないか?”という話になり、お話を聴いたところなにやら興味深い内容であったので、”是非”ということで早速詳しいお話を伺いに行ったというわけです。

正直な話、上平先生のなされている研究分野というのには、以前から興味があり、プロジェクトと卒業制作、いずれの時もまず先生に担当をお願いしに行っていたという経緯が実はあったのですが、いずれの場合も折り合いがつかず断念する形となっていました。
そんな中、今回のお話ということで、卒業を目前にしたこの時期ではありますが、ようやくご一緒する機会ができ、正直、大変嬉しく思っております。

で、その内容はというと、ウェブカムを使った作品作りということで、具体的には、日本中のウェブカム画像をリアルタイムに拾ってきて集約し、日の出日の入りの移動などをリアルタイムで見せるというコンセプトのモノだそうです。詳細な作品の設計等は追々考えていくとのことですが、取りあえず、自分はまずウェブカムの基礎研究から行っていこうということで、今日は先生からWebカメラやIPカメラ等を色々お借りしてきました。
このウェブカムというのも、今まで興味はありつつもなかなか触れる機会のなかったモノだったので、こちらもまた念願叶って、といった感じです。
他にも今日は色々と面白いお話や世の中の面白いモノを見せて頂いて、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。

最近、卒業制作もひとまず終わり、やや自分の持ち合わせの資源が枯渇した感じもあったのですが、改めて世界の広さを実感したというか、狭まっていた視野を広げられた様な感じがして、そういった意味でも良いタイミングで良い機会を設けて頂いたなぁという感じがいたしました。

それにしても、ホント常々思うのですが、既存の情報産業界というのは、まだまだ既成概念に囚われていて、情報技術の本当に面白い革新的な部分というのには、全然辿り着いていないしなかなか見えてもいないのだなぁと、求職活動をしている身では特に感じます。
まぁ、自分が探している場所も悪いというのもあるとは思いますが、ひとえにそれらを実際にビジネスとして運用するモデルの不在、難しさという部分もあるのではないかなぁと。同時にそういった視野を持ち合わせた人材がいないというのも問題なのだろうなぁと。
そういったことを考えると、ネットワーク情報学部というのは、なかなか多大な可能性を秘めた教育の場であるのではないかと個人的には思うのですが、教える側も教わる側も、まだまだ自覚が足りないのかなぁと。…っていうとなんか偉そうですが、少なくとも学部の謳い文句として、”文理融合”とか古臭い言い回しはやめて、”クリエイティビティとビジネスの融合を考える教育”くらいにしてもいいのではないかと思うのですが。そうすれば大学の”社会知性の開発”というコンセプトとも素晴らしく合致するだろうし。
とりあえずまぁ、4年間他を殆ど省みず、大学での学びに没頭していた身から云わせて頂くと、この学部というのはそういったモノではないかな、という感じは致しました。m(_ _)m