Flash Media Serverの概要

使用ポート

  • FMSデフォルトポート:1935
  • FMS管理サーバ用ポート:1111
  • セキュアポート:443
  • HTTPトンネリング接続用ポート:80

使用プロトコル

RTMP(Real-Time Messaging Protocol)
オーディオ、ビデオおよびデータメッセージングの高速通信用に作成された、暗号化されていない、TCP/IPプロトコル
Flash PlayerとFMSの持続的な接続を実現するための通信プロトコル
RTMPS(Real-Time Messaging Protocol over SSL
FMSで、SSL標準に基づいたセキュアなネットワーク接続を可能にするためのプロトコル
Flash PlayerからFMSへのRTMPS接続は、実際にはセキュアなHTTP接続(HTTPS)による、HTTPトンネリング接続によって実現する。
RTMPT
RTMPデータをHTTP接続を通じて送信するためのプロトコル
HTTP
サーバ管理APIの使用において、コマンド文字列と引数を付加したURLをFMSに渡すことで、情報の取得やサーバ設定の変更を行うことが出来る。

FMSの特徴

  • C/Sモデルを用いたトランザクション処理も実行可能であるが、FMSの主な用途はインタラクションの処理にある。
トランザクション処理
データベース接続、計算処理結果の返答
インタラクション処理
クライアントの調整、サーバサイドデータの転送
  • FMSは、ストリーム共有オブジェクトの2つの通信モデルを提供する。*1
  • FMSは、WebサービスRDB、他のFMSアプリケーションなどの外部データリソースとの接続も可能。
ストリーム
  • パブリッシュ/サブスクライブモデルを使用した、データメッセージの時間ベースのフロー。
  • FMSでは、パブリッシュされたストリームのリアルタイム再生記録再生の両方に対応する。
共有オブジェクト
  • 共有オブジェクトでは、クライアントのためのデータの保管同期化サービスを提供する。
ローカル共有オブジェクト
ローカルコンピュータにデータを保存するための、Flash Player側の機能。Flashcookie機能。
リモート共有オブジェクト
FMS上にファイルとして保存され、複数のクライアント間で共有が可能。

オリジンサーバとエッジサーバ

オリジンサーバ
  • メインのアプリケーションを実行するFMS。
  • Vhost.xmlのModeタグ内において”local”を指定。
エッジサーバ
  • クライアントとオリジンサーバ間の通信を仲介し、通信の監視やデータのキャッシングといった処理を担い、負荷分散やセキュリティの強化を実現するプロキシサーバとして動作するFMS。
  • Vhost.xmlのModeタグ内において”remote”を指定。

⇒これらの設定はVhost.xmlファイルの設定により行う。*2

*1:FMS3ではこの特徴によって製品構成がなされている。

*2:『8_エッジサーバーユーザーガイド』P.14