FMSの管理

FMSの構成概念

アダプタ
仮想ホスト
  • ドメイン名に相当する概念。
  • Vhost.xmlファイルによって、仮想ホストのエイリアス、アプリケーションディレクトリの場所、使用できるリソースの限度などを定義することができる。
  • 仮想ホストを追加するには、_defaultVHost_に加えて、アダプタディレクトリ内に、仮想ホストのディレクトリ構造のコピーを作成し、Server.xmlに新たに作成した仮想ホストとその管理者の情報を追加する。
アプリケーション
  • FMSがホストするサービスを示す単位概念。
  • Application.xmlファイルによって、サーバに接続するクライアントアプリケーションの設定を定義する。
  • アプリケーションごとのサブフォルダを用意し、その中にApplication.xmlを作成することで特定のアプリケーションの個別設定ができる。

ディレクトリと設定ファイルの構成


conf

├fms.ini
├Logger.xml
├Server.xml
├Users.xml ─管理者の設定(ユーザ名およびパスワード)
└_defaultRoot_ ─(デフォルト)アダプタディレクト

├Adaptor.xml
└_defaultVHost_ ─(デフォルト)仮想ホストディレクト

├Application.xml ─アプリケーションのデフォルト設定(インスタンス
  └Vhost.xml ─仮想ホストに関する設定(モード、ディレクトリの位置、etc)

サーバの起動プロセス

  1. Vhost.xmlファイルの含まれているアダプタディレクトリ内の検索
  2. Vhost.xml内のAppDirタグで指定されたapplicationsディレクトリ(通常は”/applications”)内から各アプリケーションのディレクトリを検索
    ※指定が無い場合は、仮想ホストディレクトリ自身をデフォルトのapplicationsディレクトリとして使用
  3. 接続を許可される各アプリケーションを定義
  4. 仮想ホストの定義完了

セキュア接続の設定

FMSのアプリケーション内でSSL接続を使用するには、クライアント側とサーバ側のそれぞれで設定が必要になる。

クライアント側
  • NetConnection.connect呼び出しのプロトコル指定をRTMPからRTMPSに変更する。
    (ポートを指定しなかった場合は、デフォルトでポート443を使用する。)
サーバ側
  • ポートの設定
    • Adaptor.xmlファイルのHostPortタグで、セキュアポートに使用したいポート番号の前にマイナス符号を入れる。
      ex) :1935,80,-443
  • 設定ファイル
    • FMSをSSL対応クライアントとして機能させるための設定は、Server.xmlファイルのSSLタグ内にて行う。
    • FMSをSSL対応サーバとして機能させるための設定は、Adaptor.xmlファイルのSSLタグ内にて行う。
Management Console
FMSの設定、システムセキュリティの設定、使用状況の監視、サーバの開始と停止、ユーザの追加を行うための管理アプリケーション。